人材総合会社ネオキャリア人事 松井 司氏が語る人材業界の面接で見られるポイントと話の伝え方

By 坪内 陽太

2018.06.07  

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こんにちは!マジマガです!6月も始まり、就活もかなり本格化してきました。ここからは本格的に面接もスタートします。そこで、今回は総合人材会社ネオキャリアで人事をやられている松井 司(まつい つかさ)氏に人材業界の面接で見られるポイントやどのように話せばよいのかについて取材しました!

 

 

松井 司(まつい つかさ)
株式会社ネオキャリア 採用部新卒採用グループ(2017年4月~)
出身校:東京理科大学
現在、ネオキャリアにて採用マーケティング、大学生に向けたインターン、説明会、面接と幅広く活躍している。

 

人材業界で見られるポイントとは?


 

 

人材業界の人事は面接でどういうところを見ているのでしょうか?

大前提、企業によって評価するポイントは違うと思いますが、大きく3つあると思います。
1つ目は「どれくらい準備したか」です。どんな準備かというと、企業について調べてあるかどうかということです。その企業の採用ホームページを見ることや、パンフレットを見るなど、企業を知る方法はいくらでもあります。何も調べないで面接に来ても、企業側からすれば「気になる企業なのになんで調べてこないのだろう?」という印象を持ちます。
2つ目は「端的にまとめられているか(伝えようとしているか)」です。自分が話したいことだけを話してしまっては、会話のキャッチボールになりません。面接官の質問の意図を考え、「どうやったらうまく伝わるのか?」を考えて質問に答えること、つまり「伝えようとする姿勢」が重要です。
例えば、「手ごたえあった!」と感じる面接で落ちたり、逆に手ごたえがなかったのに面接に受かるのは、伝えようとする姿勢が評価されている場合が多いです。「この人は準備したことだけで、質問の意図を考えられていない」「この人はうまく話せていないが、質問の意図をとらえ、伝えようとしている」など、考え方を評価しています。
さきほど「準備が重要」と言いましたが、準備したものをそのまま伝えるのではなく、常に「なぜこの質問をするのか?」という背景を考えて面接に取り組んでください。
3つ目は「話の聞き方」です。人材業界を受ける方にとっては一番重要なポイントになるかと思います。人材は特にヒト対ヒトのコミュニケーションが重要です。話の聞き方といっても、ただ「うん、うん」とうなずくだけではなく、相手の話に興味を持った行動、例えば相槌やメモを取るというものです。ただ自分が話すだけでなく、話しやすい環境づくりができているかも重要ですね。

 

なるほど、ありがとうございます。この3つを総合して評価しているのはなぜでしょうか?

お客様の前でこれらのことが必要となるからです。面接では、「この学生はお客様の前に立たせられるのか」という点を見ています。
1つ目の準備に関しては、「お客様先のことを調べようとするのだろうか」を見ています。先程、企業について調べることを「準備する」と話しました。これは、営業する際にも同じです。例えば、お客様が企業の社長の場合、社長のブログをみたり、その企業について調べたりします。
2つ目の伝えようとしているかについては、「お客様と会話のキャッチボールをやろうとしているのか」です。営業の際に用意した原稿だけを伝えたり、メリットだけを伝えるのではなく、相手が本当に知りたいことを聞き出したり、話したりする姿勢が大事です。
3つ目の聞き方についても同様です。営業で最も重要視する部分はヒアリングです。その時に重要なのが「お客様が話しやすい雰囲気を作っているのか」。これができる人を企業は求めています。というのも、「お客様を選ぶ」営業をして欲しくないと考えているからです。
なので、この3つの点をやろうとしてください。出来る、出来ないは関係ないです。
ただ「出来なくてもいい」わけではありません。先程も言いましたが、準備はしっかりとしましょう。これは仕事をしてからも同じです。準備なしでは自分が話すことで手一杯になってしまいます。しっかりと調べて準備してきてください。では、何を調べるのか。僕だったら、「企業が大事にしている言葉」を探します。例えば、採用HPによく書いてある言葉や、企業説明会でよく使われる言葉などがそうです。「感動」という言葉がよく使われるなら、「感動」という言葉を面接等で使ったりします。企業でよく使われる言葉を使うことで、気持ちが伝わりやすくなります。

 

話をどうやってまとめればいいのか?


詳しくありがとうございます。人事の方がどこを見られているのかについてはよくわかりました。しかし、どうやってまとめたらいいのかについてをもう少しご教示いただいてもよろしいでしょうか?

今まで僕がお伝えした内容において一番意識しなくてはいけないものがあります。それは、なんのためにそれをやるのかです。「なんのために就活をするのか」「なんで自己分析をするのか」といったところです。これによって話に一貫性が生まれます。
少し話は変わりますが、面接は社会に出る前の練習の場でもあると思います。基本的に社会に出ると、物事に正解やゴールはないんです。学生までは、テストや部活など基本的に答えやゴールが決まっていたため、それに対する方法を考えればよかったのですが、社会ではそもそも答えやゴールがなく、そこから自分で作っていかなければなりません。そこで重要なのが目的。その目的となるのがなんのためにそれをやるのかということです。
なんのためにやるのかつまり、自分が将来どうなりたいか、何をしたいかを考えてから企業選びをするべきだと思っています。というのも、この企業で○○がしたいと考えても、働いたあとに自分の考えや企業の方針がブレる可能性があるからです。それよりも、自分が絶対に譲れないものを考えて、それを実現するためには自分がどうやったらいいのかを考えた方が働いてからの目標がブレにくいですよね。もちろん、これにも正解はありません。

ポイントは絶対に譲れないものをベースにして話をする


 

ありがとうございます。お言葉ですが、自分が将来どうなりたいか、何をしたいかは簡単に見つかるものではないですよね?どうやって見つければよろしいでしょうか?

たしかにそうですよね。僕はMUSTで考えましょうと言っています。例えば、あなたの目標が30歳で年収一千万だとします。それではあなたにとって年収一千万はMUSTでしょうか?それともWANTでしょうか?もし、WANTだった場合、軸にしない方がいいかと思います。MUSTと比べたときにWANTはブレる可能性があるからです。ブレてしまった場合、働く目的を見失ってしまう可能性が高いです。
「最低限これはやっておきたい」や「どう生きていこう」というMUSTを、これからの時代背景と一緒に考えるのが良いと思います。今後はお金を稼ぐ方法がより難しい時代になります。AIやロボット化によりレジ打ちなどの仕事がなくなっていくことは間違いないでしょう。ということは、バイトやパートだけして生きていこうという人たちがいらなくなってしまう可能性があります。なので、沢山のことをリアルに考えなければいけません。定時で帰れるようにしたい、趣味の時間が欲しい、何歳までに結婚したい、子供は何人欲しい、そのためにはいくら稼がなきゃいけないなどなど。最低限のMUSTを考えた上で、WANTを多く増やすべきだと思います。

 

ありがとうございます。MUSTのお話を聞いていて一つ疑問に思ったのは過去や現在のことは話す必要性がないのだろうか?という点です。過去や、現在があった上で未来につながると考えているのですが、どのようなお考えをお持ちでしょうか?

過去や現在は未来のMUSTに至る経緯を話すために使って頂ければよいと思います。例えば、未来に絶対にやらなきゃいけないこと(MUST)にも関わらず、今までやってきていなかったり、今やっていなかったり、もしくはやろうともしていないのに、「本当にこれが譲れないものかな?」という印象を受けます。MUSTに設定したのであれば、必ず過去や現在で自分が重要だと感じていたはずです。その経緯を話すのが大切です。

 

ありがとうございます。正直申し上げて、まだよく「どうやって見つければいいのか」というのがわかっていません。もう少し詳しくご教示いただけますか?

自分から他人を頼るということをしてください。辛かったり、大変な時こそ色々な人の力を借りる必要性があります。それは、僕という人事かもしれない、ゼミ、サークルなどの先輩かもしれない。今の時代、就職支援会社もたくさんあるので、そこのエージェントや、紹介先の企業でもいいです。「それって失礼かな」と思う必要性は全くないです。「わからないものをどうやったらわかるようにするかを考えてください」。そのために沢山の人を使ってもいいと思います。しかしながら、ただ話を聞くだけでは学びが少なくなります。例えば、「どこがわからなくて、誰に何を聞いて、どこに活かそう」というところまで考えてみてください。相談した時に得られるものが沢山あります。

 

いつから始めるのかは関係ない


なるほど、ありがとうございます。最後になりますが、このような行動を起こす時期は関係ありますか?

時期は関係ありません。いつからやってようとその人の行動の密度が大事だからです。僕は、「めっちゃ考えています」っていう人に対しては「移動時間や、お風呂の時間とかでも考えているの?」「家で携帯する時間は何時間?」「受験勉強の方が本気でやってなかった?」と問いかけています。自分の人生を決めることなので、人生で一番頑張らなければいけない、と考えているので。

最後に、もし周りに誰も頼れる人がいないと不安に感じている方がいらっしゃいましたら、僕に連絡してください。気軽にお話ししましょう。いつでもお待ちしております。

松井 司 facebook

https://www.facebook.com/tsukaponponpon

編集後記

今回は、人材業界を見てる人にとっては非常に有効なお話が沢山聞ける内容だと思います。自分も人材業界を見ているので、大変参考になりました。

みなさんもこれを活用して、今後の就活も頑張っていきましょう!

なお、松井さんは本当に何でも相談に乗ってくれるかたです。ぜひ気軽に連絡してみてはいかがでしょうか?