新たな可能性を求めてミャンマーへ。グロービッシュ留学を手掛ける今井 裕太氏に直撃取材

By 安室 朝常

2018.02.13  

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今回の取材先は現在、工学系の大学を休学し、ミャンマーのビジネスシーン最前線で活躍されている今井裕太さんです。今井さんは自らの選択肢を広げるために、発展途上国のミャンマーを舞台に専門外であった事業経営の立ち上げ責任者を経験されています。
インプットした知識を実戦でアウトプットする、今井さんの挑戦心×行動力にご注目下さい!

 

 

今井 裕太(いまい ゆうた)
在学:豊橋技術科学大学 工学部電気電子情報工学課程3年(休学中)
ミャンマー最大都市ヤンゴンに拠点を置く日系IT企業「SEA Dream Company」(本社:東京)に勤める。

高校から起算して工学の道に約5年。
兵庫、愛知では常に工学に触れてきたが、環境を変えて異分野で自分を試すことに決める。
21歳の夏、初めての海外で東南アジアのミャンマーへ渡航。
約半年のインターン期間で民間初の留学事業を立ち上げ、現在はマーケティングをメインとする。
日本帰国後、在学中に起業をし、8月にはタイで修行予定。

 

自らの可能性を広げる専門外の分野を学ぶために実践環境へ飛び込む


ーなぜ大学を休学し、ミャンマーで働くことを決意されたのですか。

私は工業高校時代から大学3年時までの約5年間、工学一筋でした。しかし、ある出来事をきっかけに工学分野だけでは将来が狭まるのではないかと危機感を抱きました。それ以来、自分の得意な分野である電気電子だけではなく専門外の分野を学びたい、それも机上ではなく実践環境で学びたいと思っています。

自分の専門外の分野というのは、私が工学以外に目を向けるきっかけとなった経済、経営の分野です。経済、経営学を学んでいる友人にテキストを読ませてもらった際に衝撃を感じたのです。営業利益やセールスマーケティングなど、これまで触れてこなかったワードに惹かれ、早急に現場で体感する必要があると痛感させられました。そして、私の大学では工学知識や技術を学ぶことは出来ても、会社を経営したり、プロダクトをマーケティングする力は得ることができないと感じたため、親の反対を押し切り大学を休学しました。

私はビジネスを0から1にしたいと考えています。ビジネスの世界は知識をインプットすることも大事です。しかし、アウトプットできる環境にどうしても身を投じたいと考えていました。そんな時、インターン掲載サイトで新規事業を全て任せるとしていた今の会社を見つけ、すぐに応募しました。それが現在、勤めている「SEA Dream Company」です。

周囲からはITとビジネスを学ぶなら欧米で良いのではと、出発前に何度も言われていました。しかし、東南アジアには先進国にはない可能性があります。それはビジネスの競合が少なく、また0から1を生み出しやすい環境にあるということです。そこで、ASEANで最も経済成長率が高く、かつ2012年の経済制裁解除で外資がどんどん参入しているアジアの「ラストフロンティア」ミャンマーを勝負の舞台に選びました。

 

インプット・アウトプットを試行錯誤する「グロービッシュ留学」


ー現在はミャンマーでどのようなことに取り組まれているのですか。

現在はITの業務と並行し、私が主体で進めている「グロービッシュ留学」の担当をしています。グロービッシュ留学はフィールドワーク×英語プログラミング留学を事業内容としたミャンマーでは民間初の留学事業です。昨年9月ミャンマーに渡り、到着後からすぐに動き始めました。まず、初めに優先したことは英語講師の確保です。スマートフォン保有者のうちFacebook使用率が96%という利点を活かし、英語講師コミュニティを作り、ミャンマーならではの拡散力を駆使し、多くの英語スピーカーに会ってきました。また、プログラミングは社内の凄腕プログラマーに担当してもらっています。グロービッシュ留学を広めるために、信頼のもとになるウェブサイトの作成を社内ミャンマー人と共に制作しました。またFacebookやTwitter、InstagramなどSNSを使用したミャンマーの紹介や告知を行っています。

 

ーグロービッシュ留学について教えて下さい。

「グロービッシュ」は、Global Englishの略です。英語プログラミングをメインにしています。グロービッシュの目的はアジア、アフリカの非英語圏で非ネイティブとネイティブがコミュニケーションを取りやすくすることにあります。特殊英語として、スピーキングに特化しており、特にスピーキングスキルが無い日本人にはとっておきの学習方法です。またプログラミングでは、WEBプログラミングに特化しており、基礎のHTMLから応用のPHPまで学習することができます。

しかし、それだけではネームバリューのあるフィリピン留学に名前負けしてしまうため、高付加価値かつ結果を得られる留学にすべく、フィールドワークをセットにしています。起業、大手商社、IT業界志望者は特におすすめですね。グロービッシュ留学のフィールドワークは、「ヤンゴン市街やダラ地区(ス農村地帯)に出向きミャンマーに足りない物・事を目で見て確かめる。」だけではありません。ミャンマー人IT起業家や外資企業及び日系企業のトップパーソンに会い、本物のビジネスシーンを体感することができます。それも自らアポを取り会いにいくことができる超実践的フィールドワークとなっています。更に、このフィールドワークを通して、プログラミングを通して現地向けウェブサイト(留学生+ミャンマー人プログラマーと共同)の制作、またはSNSを駆使した動画配信などを期間内に行ない、唯一無二の結果として持ち帰ることができます。

ここでグロービッシュ留学最大の武器は、「インプット」と「アウトプット」の連続ができるということにあります。

授業で英語を学び、フィールドワークで英語を活かす
フィールドワークで得たアイデアをプログラミングを通じて、サービスとする

また、東南アジアのミャンマーは物価も安いため、欧米はもとより、ASEAN周辺国よりも非常に安価な留学費用で参加することできます。(グロービッシュ留学URL:http://globishmm.asia/ 詳細はこちらをご覧ください)

 

ーやりがいを感じる瞬間はありますか。

ミャンマー人スタッフにコーディングをお願いし、二人三脚で修正及びコンテンツ拡充の繰り返しを行ったwebサイトの製作では、スタッフが難しい依頼にも素早く答えてくれましたので、事業をスムーズに進めることができました。その結果、日本人からサイトデザインを褒めてもらった時は、大きなやりがいを感じましたし、ミャンマー人スタッフに感謝の想いが募りました。また、ミャンマーの最大デジタル市場であるFacebookを用いた英語教師募集では、一投稿のみにも関わらず予想を上回る応募の多さから、現地のビジネスシーンを体感できましたね。

 

挑戦することでその先の人生が変わる


ー現在の時点で学ぶことができたと実感していることを教えてください。

「ビジネスを0から1へ」はもちろんのこと、現代においては情報に疎い人、つまり情報難民が負けてしまうと何度も実感しました。特にインターンという限られた短い時間の中でも、情報は常に様変わりして、1年前、半年前、昨日のテクノロジーは過去の情報になります。それはテクノロジーに限らずです。情報伝達システムの高度化に伴い、文化ですら一瞬で変わってしまう。だからこそ常に新しいトレンドを取り入れることを心がけています。それもあってか、限られた時間でのマルチタスク処理技術は少なからず学ぶことができました。

 

ー今後に向けてどのような夢をお持ちでしょうか。

ミャンマーという名前を聞いたことがありながらも、実際に来たことがある人は東南アジアの周辺国に比べても多くはありません。それは大学生の年代になれば尚更です。大学間留学、民間留学、いずれにせよ大学生はまだまだ少なく、民間初のグロービッシュ留学が新規開拓のパイオニアになれば、必然的に大学間留学の協定校も増えると考えています。
「0から1を立ち上げる」、これがミャンマーでの最低課題です。日本帰国後はこの経験をもとに在学中に起業を見据えています。若者の海外進出を促進するイベントや東京五輪2020に向けた豊橋の観光誘致をメインにした事業でビジネスを展開をしたいですね。

 

ー最後にミャンマーでの活動を経て日本国内の大学生に向けてメッセージをお願いします。

私はインターンとして半年、ヒントもモデルもないミャンマーで留学事業を立ち上げました。「0から1を立ち上げる」、大学生の間にこれを経験する人は少なく、社会人になっても経験する人は少ないのが現状です。日本にいると周りの目が気になり、意志はあるものの行動に移すことができない人は実際に多くいますよね。私は勝負の場は海外にしかないと考えています。一生海外で働かなくても構いません。ただ異国の地で海外インターンやビジネス経験可能な留学に挑戦することが大きな一歩になると確信しています。

私の好きな言葉は「Time is money」です。意志があるが行動にしないのは将来から逆算すると、損失を生んでいることになります。時間は全世界の人々に平等に与えられた唯一の価値です。だからこそ、そこを上手に使うかどうかでその先の人生が変わるのではないでしょうか。

大学生の間に各団体運営やインターンは自分の現在地を知ることにも繋がり、自分が本当にやりたい事が見つかります。是非挑戦すべきです。

 

 

編集者後記

今井さんの実践は、ただミャンマーという環境に身を置くだけに留まりません。自ら主体的に問題意識を持ち、検証し、実践することで「グロービッシュ留学」の立ち上げ責任者の役割を得ています。
一歩踏み出した行動をすることは容易ではありませんよね。しかし、今井さんが仰る「意志があるのに行動にしないのは将来から逆算すると、損失を生んでいること」このお言葉を参考に学生生活の取り組みについて一つ考えてみてはいかがでしょうか。
きっと踏み出した先にまた新しい景色が見えてくるのではないかと思います。

 

今井裕太氏主催イベント〜Meet camp in Toyohashi〜


(イベントURL:https://camp-fire.jp/projects/view/64384 詳細はこちらをご覧ください)

3/24(土),25日(日)に愛知県豊橋市で今井裕太氏が代表を務めるSFIDINK主催のMeet camp in Toyohashiが開催されます。 高校生、大学生を対象に参加者1泊2日の参加費無料です。 同イベントでは豊橋のグランピング施設にてRoot7さんとコラボでMeet campが開かれます。

SFIDINKはSfida(イタリア語で挑戦)×Link(繋がり)を意味しています。 「何かを挑戦することにお金はかかる、しかし若い目を摘み取る風潮ではなく、気軽に何でもチャレンジできる場を提供したい。そして、若者の繋がり(Link)を豊橋から増やしていきたい。」との想いからNo younger No future ~若者なしに未来なし~をテーマに据えています。 今井裕太氏のミャンマー体験記や若者同士のディスカッションタイムなどのコンテンツが用意され、濃密な1日になることでしょう。