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21歳でDeNA事業責任者に就任!山崎大輝氏が創りたい未来とは?

西本佳蓮 By 西本佳蓮

2017.04.28  

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本気はいたるところに落ちている。

こんにちは、マジマガのカレンです。
 

現在、学生ながらにしてDeNAでサービスを開発中の山崎大輝氏。21歳で事業責任者になった彼は、どのようなマインドをもった人物なのか?現在に至るまでの道のりや今後についてお聞きしました。

 

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山崎 大輝(やまざき たいき)
早稲田大学4年

大学1年時より長期インターンを始め、スタートアップ4社にて働いた後、株式会社ミクシィにて美容サービス「minimo」、株式会社サイバーエージェントにて「AbemaTV」のプロダクトディレクターを勤める。大学3年生から現在までDeNAにて事業責任者としてサービスの立ち上げを行っている。昨年にはバースデープランナーという資格も取得したほどお祝いやギフトに情熱を注ぐ。

 

勉強は二の次。サッカーばかりしていた高校時代

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- 高校時代はどんな学生でしたか?

 

現在は早稲田大学に通っているんですけど、実は本当に無知で頭はあまり良くないんですよ。小学生の頃からサッカーばかりしていたこともあり、高校2年生までちゃんと勉強をした記憶がなくて。偏差値は42でしたが、気にしていませんでした。

 

そんな状態から、小学校一年生からずっとやってきたサッカーをやめ、受験勉強を開始したのが高校二年生の時期でした。「俺は早稲田大学に行くんだ!」と何の根拠もないのにとりあえず周りに言いふらして、これで落ちたら恥ずかしい精神で猛勉強しました(笑)。

 

最初は友人にからかわれましたが、本気で勉強している僕の姿を見て、だんだん友人だけでなく先生も僕を応援してくれるようになっていって。本当に周りの方のおかげで、最後は無事合格できました。この時に、うまくいく時には「環境のおかげ」だと感じ、うまくいかない時には「環境のせい」にするという人間のパターンが見えたりして色々気づきもあったなあと感じました。結果として「創立50年来、初現役早稲田合格」という高校的にも自分的にも1つの成功体験を積めたかなあと転機になった気がしています。

 

長期インターンを7社経験して思ったこと

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- 長期インターンを1年生から始めていたきっかけは何ですか?

 

ビリギャルのような立ち上がり方だったので、早稲田に入っても世間知らずなのはそのままで(笑)。とりあえず目の前にある面白そうなことをやるという後先考えない感じでした。学生団体の代表をいくつかやってみたり、フリーで少しお仕事させてもらう時期があったりしましたが、そのような新しいことという括りの1つとしてインターンというものを始めることにしました。

 

- 長期インターンを7社も経験したのはなぜですか?

 

1社目働いた後から、それなりに目的を持って働く意識が芽生え始め、僕は長くより多く働こうと決めていました。興味にまかせて惹かれる場所に吸い込まれるように身を任せ、様々な会社、サービス、業種に関わることができた経験はプラスになる面が多く、とても良かったなあと思っています。しかし一方で、振り返ってみるとスタートアップ4社、上場企業3社の計7社に長期でお世話になっていて、フラフラしてしまったなあともネガティブに思う部分もあります。

 

そこでなぜ自分は一つの会社で長く続けなかったかというと、僕は他の人の100倍ぐらい隣の芝生が青く見えるんです(笑)。 誰かが作った芝生の上で遊んでる以上、また他の誰かが作った芝生の良さを見つけ、そこに移りたくなってしまう。

 

長期インターンを7社経験して、そんな自分にとって一番良い選択肢は何か考えたんです。そこで出した答えが、「自分が一番青いと思える芝生を自分で作ろう」という決意でした。今は、完全にすべて自分で作り上げたわけではなく、DeNAという庭を用意してもらって、そこで自分の好きな種を好きな仲間とともに育てています。

 

そしてこの先、昔の自分のように他の人から見て自分が作ったプロダクトが、自分が作った世界観・空間が青く見え、吸い込まれてしまうような魅力を放てるよう、サービス創りに励みたいなと思います。

 

誰もが「生きてて良かった」と思える社会に

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― 開発中のプロダクトについてお話しを聞かせてください。

今はリリース前なので、実際の洞察や細かい機能のことはお話しできないのですが、どんな思いでやっているかというビジョナリーな部分のみお話しします。

 

人間が生まれてきた以上、生きている以上、「生まれてよかった」・「生きててよかった」と心から感じて欲しいと僕は思っています。そこで僕が将来的に成し遂げたい未来として、「インターネットを使って資本主義の負を解消する」ということがあります。
 

資本主義の負のうちの一つが、「障害を持っていたり何らかの外的要因で豊かに生きることが難しい」という点です。僕が尊敬しているある方に、インドで出会った足の不自由な少年の話を聞いた時に強く感じました。バスに乗っていたらその少年が乗ってきて、足が使えない代わりに、手に持っていた棒を持って音を出して命いっぱいのパフォーマンスをしたそうです。その姿に感動して彼は持っているお金を全て渡したそうですが、インドのカーストの関係で、その少年は邪魔者扱いされて、次の停留所で降ろされてしまったという話で。

 

その話を聞いた僕は、その少年に何ができるだろうかと追体験ながら本気で考えました。インドのカースト制度のようなものを変えたらいいのか?その少年の足を人工的に動くよう手術したらいいのか?僕の答えとしては政治の力でも医療の力でもなく、「インターネットの力」がその少年を変えられると本気で思ったんです。

 

その少年がたとえ足が不自由で手しか使えなくても、心は決して不満足とは誰も言っていないんですね。生まれてきた以上、人間として生きている以上、「生まれてよかった、生きててよかった」と少しでも思う瞬間に、寄り添いたい。そんな幸せの瞬間をお届けするサービスを、チームで力を合わせて創っています。

 
言えないのが悔しいくらいですが、本当にわくわくする体験をお届けできると思うので楽しみにしていてください。

 

今ある当たり前に感謝して、未来の当たり前を創っていく

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− 将来の目標を教えて下さい。

 

人間が(特に感情的に)豊かに生きていくことにおいて、世の中の潤滑じゃないところを潤滑にしたい。
単に現在ないものを生み出すだけではなくて、すでにあるけど潤滑じゃないところをインターネットを使って、もっと価値導線の最適化をしていきたい。

 

人生における幸せは、実際の総量ではなく気づきの回数だと思っていて。
「どれだけ小さな幸せに気づけるか」つまり、どれだけ何気ない毎日に幸せを見出せるかは人生で大事だと思っています。
実は世の中には小さな幸せってたくさん溢れているのに、見えない手間や障壁が多く、気づけずに、届かずに終わっているものが多い。
そんな幸せの不伝播をきちんと届くべき人に届くように、1人でも多く、少しでも多く、届けやすく受け取りやすい仕組みをつくりたいです。

 

革命的に人生が変わったという衝撃がなくても、少しでもほっとする瞬間やたくさんのにっこりの瞬間に寄り添っていけたら幸せですね。

 

- 山崎さんにとっての”幸せ”は何ですか?

 

槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」という歌にあるように、僕が創り出したモノや場所、空気、世界観という”なにか”で”誰か”の人生史に少しでも寄与できたら幸せですね。そして今は自分自身と自分が創るプロダクトのおかげで・・・と多くの人に言ってもらえるようサービスづくりに励んでいます。

 

少しマクロな話になるかもですが、インターネットは、一人一人に与える人間的影響の度合いとそのスピードが最高だなと思います。あるサービスに出会って、人生が変わったり、感動したり、生きる勇気をもらったり。

 

今やリアルな時空間では1人だとしても、スマホ1つで誰かを思い、誰かと繋がり、誰かに何かを伝えることができる。
そして画面越しの誰かから反応があり、またそれが自分へのエネルギーになる。

 

これが全てオンライン上で行われているという当たり前を当たり前だと思わずに今一度感謝し、この感動を創り出す感動を胸に、リリース、そしてリリース後も駆け抜けていきたいと今は思います。

 

「今ある当たり前に感謝して、未来の当たり前を創っていく」というのを胸に秘めながらワクワクして生きていければ幸せです。

 

一歩踏み出せない人へ

 

- 最後に行動できなくてウズウズしている学生に一言お願いします。

 

偉人の言葉を拝借しますが、僕の行動のきっかけになった2つのメッセージがあるので残しておきます。

 

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
「見るべきは”手にしているもの”ではなく、”まだ手にしていないもの”、その不満が無限の成長を可能にしてくれる」

 

この2つはそれぞれリクルートの社訓にもなっている江副さんが残した言葉と、Uber創業者のカラニックが残した言葉です。

 

僕もそうだったんですけど、行動できない人ってとても悩みたがりなんですよね。「本当は一歩踏み出したいけど悩んでるんだよね」と言うのは実は嘘で、ただ悩みたいだけなんですよね。

 

それにだいたい悩むような選択肢なら、飛び込んだ後の自分次第でその選択肢を正にできると思っています。あくまで持論ですが。

 

あまり深く考えずに、悩んでいる一瞬一瞬も楽しむという姿勢が大事かなと思います。

 

山崎さんありがとうございました!

 

編集後記

「DeNAで働いている学生ってどんな人だろう?専門用語バンバン出してきて、クールな感じでこられたらどうしよう(笑)」

と勝手な思い込みをしていましたが、写真を見て分かる通り、実際は優しいオーラに包まれていて、とても話が面白い方でした!

また、彼は妄想力にも優れていて、サービスを考える時にその能力が役立っているそうです。

サービスのリリースが楽しみですね!