月で暮らす日がやってくる!?”宇宙建築”に情熱を注ぐ学生たち|【本気×学生】

西本佳蓮 By 西本佳蓮

2016.12.09  

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本気はいたるところに落ちている。

こんにちは、マジマガ!です。

 

皆さんは”宇宙建築”の存在をご存知でしょうか?

 

宇宙建築が発展すれば、将来私達が月に住める日がやってくるかもしれません。

 

そう考えるとワクワクしてきますよね。

 

宇宙建築について学ぶ日本唯一のサークル「宇宙建築学サークル TNラボ」。

 

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『「宇宙に暮らす」を実現する』という理念のもと、宇宙建築という視点から宇宙を考えたり、宇宙空間での暮らしについて考察を行なっています。

 

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今回は宇宙建築に情熱を注ぐTNラボ代表、高橋鷹山さん(写真右)と、副代表、伊藤彰朗さんに、「宇宙建築」とは何かをお聞きしました!
 

高橋鷹山(たかはし ようざん)
東海大学 工学部 建築学科 4年生
宇宙建築について研究されている十亀昭人准教授のもとで「展開構造物」の研究に取り組んでいる。

 

伊藤彰朗(いとう あきお)
東京大学 工学部 システム創成学科 4年生
様々なシステムを構築しながら、宇宙建築とのつながりを模索中。

 
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宇宙建築ってなに?

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-宇宙建築について教えてください。また、それは実現はされていますか?

 

伊藤:「僕らの考えだと、宇宙建築の定義は『人が中で活動したり住むことを前提とした宇宙空間の構造物』になります。

”人”が重要なキーワードなんですけど、この定義でいくんだったら、もうすでに実現されていて。例えば、国際宇宙ステーション。それも現在ある宇宙建築って呼べなくもない。国際宇宙ステーションが造られる前にも、今までロシアがミールだったり、アメリカがスカイラブだったりを造っているので、そういう意味では宇宙建築はできてはいるんですよ。」

 

高橋:「自分の中の自論としては、建築は土地に定着する法規がある。だから、国際宇宙ステーションを宇宙建築というのか、構造物というのかは疑問の残るところだなと考えてます。」

『建築物は、土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱もしくは壁を有するもの。』と定義されているので、土地に定着していないものが建築なのかは最近疑問に思い始めました。だから宇宙ホテルも構造物の枠になるのかなと。明確な定義を言える人がいないので、宇宙建築の定義は一概に言えていないのが現状です。」

 

月の住居になるかもしれない!展開構造物とは

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-高橋さんは東海大学の十亀准教授のもとで、どのようなことを研究されているんですか?

 

高橋:「現在、大学では『展開構造物』を作っています。展開構造物を月に住む際の住居として利用できないかと考えています。『ソガメ折り』というオリジナルな折りたたみ構造になっており、宇宙空間で綺麗に広がるよう研究しています。

展開構造物に注目しているのは、ロケットに積載できる体積が決まっているので、折りたたんで体積を小さくできることができ、住居を運ぶコストを抑えられるという利点があるからです。

 

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今は、部材の厚みを増してもきれいに折れるのか、自動で展開をする方法は動力と空気のどちらが良いのか、といったことを研究しています。」

 

-実際に使えるようになるまでの計画はありますか?

 

高橋:「実現させるために、仲間とベンチャーを立ち上げて、実際に作ってしまおうということも考えています。まだ、やろうと踏み切れてはいませんが。
 

現在、製作しているモデルでは、直径1メートルに折り畳んだものが、広げると直径3メートルになります。ロケットに積載できるのが、直径4メートルまでなんですが、そこに収まる最大のものだと、4メートルに折りたたまれたものが、展開すると数十メートルの空間を作れるんじゃないかなと考えています。」

 

宇宙建築との出会い

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-宇宙に興味をもったきっかけはなんですか?

 

伊藤:「僕はガンダムですね。小さい頃からガンダムを見ていて、中高生の頃に、学校の授業で将来の仕事を考えようというのがあって、そこで初めて宇宙建築を考え始めました。

現在は、東京大学の工学部のシステム創成学科に入って、生産システムに関する研究をしているんですけど、宇宙には直接関わってない分野です。そのため、自分が今学んでいる工学をどう宇宙建築と絡ませるか模索しています。」

 

高橋:「僕は最初、建築をやろうと思い建築学科に入りました。誰も建てたことの無い場所に自分の建築物を建てたいと、建てられたらかっこいいなと思える場所を探していたら月が見つかって。月に建築物を建てることを決め、今も月を目指しています。」

 

本気で実現性を追い求める

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-本気になるのはどういう時ですか?

 
高橋:「今は実現性を考えるところですね。」

 

伊藤:「夢物語みたいな、遠い未来のイメージでなんとなく話していたけれど、実現は絶対できるんだと考える。構想を実現するには、どういう手順で、どういうことをやればいいのかを考えることを重要視したい。こういうアイディアがありますって言って完結してしまったら、それで全て終わっちゃう気がするので。それなら実現させるところまで考えたい。」

 

高橋:「実際に資金を集めて実現したいなっていうことを思っていて。実際に社会の中で、実現する方向に手順を踏んでいきたいと思っています。」

 

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-宇宙建築を考える上で苦労する点は何ですか?

 

高橋:「全体がいろんな制限がかかってくることですね。真空であったりとか、放射能が入ってくる状態だったりとか。いろんな制約があったり、コストの面や、輸送する物資も持っていけるものはそんなに多くない。たくさんの制限がかかっている状態の中で考えないといけない。」

 

伊藤:「限られたものの中で、ハードな条件、放射能を防ぐといった条件をクリアしていかなきゃいけない。難しいところです、地球と比べたら。そういうところをメンバー同士で話し合って。計算ていうほど難しい話はしないんですけど、どうすれば制約の中で、突破できるかを考えています。」

 

宇宙建築で繋がった人の輪

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-活動の中で一番印象に残ったことは何ですか?

 

伊藤:「高校生に、『宇宙の都市で暮らしたらどう生活が変わるのか』を考えるワークショップを行ったときがありました。正直、高校生たちの考えに期待はしていなかったんですよ。でもやってみると、高校生たちは活発に議論してくれて。むしろ僕たちが想像していなかったような答えやアイディアまで出してくれたことが、僕らが活動しているなかで一番驚きましたし、感動しました。」

 
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高橋:「その時はすごく達成感を得られました。普段は限られたメンバーの中でしか考えていなかったけれど、他の人に考えてもらう機会を設けたら新しい発見だらけで勉強になりました。今後も、ワークショップ形式で宇宙建築を考えていく機会をどんどん提供していけたら良いなと思います。」

 

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-TNラボの活動をしていて、良かったと思うことは何ですか?

 

伊藤:「僕らがこのサークルを作ったんですけど、最初団体を作っただけだと人が集まらないので、3人とかで細々と活動していたんですが、想像していたよりも連絡をしてくれる子が多くて。意外と宇宙建築という分野に興味を持っている人が多いことを知れたのは嬉しかったです。

それに、メンバーが増えて、活動を通して輪が広がっていっているのを実感できています。サークルを作らなかったら分からなかったことですし、もし個人で活動していたら、輪ができることも分からなかったので、それを感じれたことがサークルをやっていて良かったと思うところです。」

 

夢の実現に備えて

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高橋:「夢は月面基地を作ることです。どういう形かは分からないですけど、実現させたいと考えています。宇宙建築を社会の中に落とし込んでいくという意味で、経営を学んだりもしています。将来は資金を集めてベンチャーを立ち上げ、実現の方向に向かうことを考えています。まだ模索中ですが、宇宙はフィールドだと考えていて、そこに建物を建てたいです。」

 

伊藤:「僕は、資金とか生活も真面目に考えなきゃいけないので、いきなり宇宙となるとまだちょっと始まったばかりで時代が早すぎるという思いもあります。

でも、生きているうちか分からないですけど、これから月面基地とか、ホテルとかが宇宙に建つ時代が来たときに、『僕の能力活かせます』と言えるようにしたい。今考えているのは、エンジニアリング会社のプロジェクトマネージャーになること。全体のプロジェクトをマネジメントする職業なんですけど、宇宙建築にもこういった知識やテクニックが要るのではないかと思います。時代が来たときに備えて、準備をしようと思います。」

 

第三回宇宙建築賞審査会

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-宇宙建築賞について教えてください。

伊藤:「『宇宙建築の会』と協力して、TNラボで、宇宙建築に関する様々なテーマのアイデアコンペを毎年開催しています。これらは近い将来、宇宙建築実現への先駆けとなることを期待して開催しているものです。今年も作品が集まってきて、11月27日に審査会を行いました。当日は、宇宙・建築業界では有名な方々が集まって審査して、交流会も行いました。」

 

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伊藤:「応募者は、学生もいますし、社会人もいます。一回目は、高校生から一番上が70歳まで応募してくださいました。今年も幅広く、学生や社会人で建築をやっている人もいたり、宇宙関係者もいます。建築に詳しくない人も応募してくださったりしました。審査員の人によって見方も違うので、それを統括して審査しています。」

 

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-最後に一言お願いします!

 

高橋:「宇宙建築賞審査会が先日行われました。後日優秀賞の発表をHPで行うので興味のある方は是非ご覧ください!」

 

伊藤:「僕たちは、宇宙に暮らすことの実現に向けて、真剣に取り組んでいます。興味のある学生はご連絡お待ちしています。」

 

高橋さん、伊藤さんありがとうございました!

 

TNL(宇宙建築学サークル TNラボ)
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■基本的な活動内容
・個人のやりたい事をメンバーでサポートするプロジェクト形式
・オンラインでの事務ミーティングと月に一回の直接会うミーティング

■個人のプロジェクトの実績
・月面の縦穴に建築物を建てる事を念頭に宇宙建築に関する勉強会開催
・宇宙空間での都市の要素は地球とどう異なるのかを高校生に考えてもらうワークショップ開催
・愛媛県の大三島で宇宙建築賞の展覧会を開催

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