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大流行のあのアプリで、上位校周辺に必ず存在していた「アレ」が消える!?

By MAVERICK

2016.11.28  

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本気は至るところに落ちている。マジマガです。

大学のテスト期間になると行列ができるアレと聞いて、何を思い浮かべるだろうか。答えは悩める学生の救世主「ノート屋」だ。ある一部の大学では、キャンパス周辺にあるノート屋へ行くと講義の詳細が書かれたノートの写しを1冊500~1000円程度で購入できる。

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試験直前には生協などに設置されたコピー機にも長い行列ができる。友達から借りたノートをコピーするために順番待ちの列に並び、やっとの思いでお目当てのノートの写しを手に入れた経験がある人もいるだろう。今回はそんな大学生のノート事情がアナログからデジタルに移り変わっている現状と、学生たちの本音や勉強法について紹介したい。

ノート屋・コピーサービスとは?需要はあるの?

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ノート屋とは、大学生が書いた講義ノートを大学関係者ではない者(印刷会社など)が1~2万円程度で買い取り、ノートのコピーを500~1000円程度で売っている店だ。ひとつの大学につきノート屋が複数存在する場合もあり、店によってノートの質もさまざま。過去問がついているノートも販売されている。たとえば、京都にある立命館大学のノート屋は新聞に取り上げられて話題になった。2009年当時に実施されたアンケートによると、UNN加盟大学(神戸大学、同志社大学、立命館大学など計9大学)の学生122人に「講義ノートを買ったことがあるか?」と質問したところ、73%の学生が購入経験ありと答えている。

キャンパス内に設置されているコピー機(コピーサービス)もテスト期間に行列ができるスポットだ。大学によっては混雑解消のために一定期間コピー機を増設するところもある。そんなアナログな大学ノート事情だが、実は最近になってデジタル化が進んでいるのだ。

学生たちが「Clear」を使う理由、講義に対するホンネ

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「Clear」というアプリをご存知だろうか。教育系ベンチャーのアルクテラス社が開発した、勉強ノートまとめアプリだ。インスタグラムで自分が撮った写真をアップロード・共有するように、Clearも自分が作ったノートをアプリ上に公開して友達とシェアできる機能を持っている。このアプリを使えば、従来は手渡しで行われていたノートの貸し借りがすべてオンライン上で完結するという仕組みだ。友達にノートを借りるときにわざわざ会わなくてもいい、コピー代もかからず行列に並ぶ必要もない、まさに忙しい学生たちにとっては画期的なアプリである。

Clear – 勉強ノートまとめアプリ
https://www.clearnotebooks.com/

ではなぜ学生たちはClearを使ってテスト勉強を行うのか。厚生労働省の大学教育部会によると、日本の大学には授業密度が低い、教員が個々の授業に費やす時間が少ないために学生も勉強しない、という課題がある。対策として「参加型」「誘導型」の講義を行うべきだという考えも示されていた。しかしながら実情は、教授による板書と説明中心で終わってしまうだけの講義もある。すると学生たちは「わざわざ講義に出なくとも、どうにかして期末テストに合格すればオッケー。休んだぶんの講義内容は友達から教えてもらおう」という考え方になるのは自然だろう。

Clearは便利!でもClearに潜む危険性も…

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Clearの話に戻そう。Clearそのものはノート共有アプリとしては便利で、ゼミや学生団体の議事録共有として活用する方法もある。重要なポイントには蛍光ペンで色をつけたり、マークをつけたりして自分なりにわかりやすくカスタマイズすることも可能だ。現在は有名大学の合格者のノートが5000冊以上公開されているとあって、大学受験を控えた中学・高校生や保護者にも人気を博している。

一方で、Clearに潜む2つの危険性にも注目したい。ひとつは「そもそも講義ノートをつくらない」という考えに至る可能性があることだ。講義ノートはただ記録を残すためのツールではない。試験前に読みなおして記憶を呼び起こすために、学習のモチベーションアップのために手っ取り早く役立つのが、実は手書きのノートなのだ。もうひとつの危険性は、講義中に板書をスマホで撮影することが常習化してしまうリスクだ。最近では講義中にスライドが表示されるたびにカメラのシャッター音が鳴り、ついでにスマホをいじっている学生が増えているという。本人は写真を撮ることに夢中になっていても、まわりから見ると迷惑な行為かもしれない。

結局のところ、学生はどうするべきか

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まとめると、自分でノートをとらずに、友達からノートを借りたり、アプリを使うのは、一見効率は良く見えるが、頭の中に知識として何も蓄積されていない。テストに備えて一度暗記をしてインプットしたが、テストが終った頃には何もかも忘れていた経験はないだろうか。単位は取得できるかもしれないが、あなたの知識はゼロのままである。

もう一度考え直して欲しい。あなたは、何のために大学に通っているのだろうか?
専門的に学びたいことがあったから、その大学に入ったのではないだろうか。

確かに、大学の講義は退屈である。なぜなら、大学教授は専門知識には長けていても、講義するうえでのプレゼンテーション能力が高いわけでも、あなたたちをわくわくさせる芸人並みの面白さを兼ね備えているわけでもないからである。

講義を退屈なものでなくさせるには、あなた自身がその専門分野に対して、楽しいと思ったり、もっと学びたいと意欲的になるしかない。人間、興味があることはもっと知りたくなるし、自分の中に吸収したくなる。

意欲的になる方法はいくらでもある。その分野を取り上げたテレビ番組をみたり、本や漫画を読むだけでも違うだろう。賢い人は気づいているだろうが、受動的に学ぶより、能動的のほうが自分のためになる上に、確実にコスパが良い。意欲的になれば、講義に行くことはもちろん、自分でノートを取りたくなって、気づいたら自分の頭を使って勉強する習慣が身についている。

単位取得目的だけで通う大学は誰だってつまらない。あなたなりに、授業に対する楽しみを見つけ出して欲しい。大学4年間を使って何をやるか、やらないか。本気で成し遂げたいものがあるのならば、毎日の講義も憂鬱なテスト期間も常に全力でチャレンジすべきだろう。