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海外インターンは本当に参加した方がいいのか?女子大生が実際に行って検証してみた

西本佳蓮 By 西本佳蓮

2016.11.14  

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本気は至るところに落ちている。
 

こんにちは、マジマガです。

 

近年、多様化している「インターンシップ」。

1日だけの参加でもインターンって言うの?アルバイトとの違いは?就活に本当に有利なの?何が学べるの?
などなど、様々な疑問があるかと思います。
中には、報酬としてお金がもらえるインターンもあれば自分で参加費用を払うインターンもあります。
最終的には、近頃は社会勉強ができるような活動のすべてを「インターン」と呼ぶようです。

 

そのため、インターン選びで最も重要なポイントは「何が学びになるのか」。

今回は、数あるインターンカテゴリの中から、海外インターンに注目。

海外インターンは学びが多いと聞きますが、それは本当なのか?

海外インターンに参加した学生にインタビューをして、いろんなことをぶっちゃけてもらいました。

 

学生生活のほとんどを北陸で過ごしていた渡辺知可子さん(富山大学4年)(写真右)に海外インターンに参加した当時のことをお話していただきました。

 

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面白そうだから参加してみた

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渡邊さんが参加したのは「leaGLO」のシンガポールインターンシップ。6日間シンガポールで、実践をとおしてビジネスを学ぶプログラムです。

 

ー参加しようと思ったきっかけはなんですか?
 

「私、もともと海外インターンに興味がなくて。
 

でも、週4回部活に行って、バイトもして、遊ぶ毎日だったので、そろそろ違うことをしたい思いがありました。
 

知ったきっかけは、大学3年生のときに、友達にとある講演会に誘われたのがきっかけです。そのとき初めて海外インターンがあることを知って、今しかないと直感的に思い、三年生の夏に参加しました。その時は将来の夢も何も決まってなかったです。興味本位で行きました。」

 

一ヶ月の研修期間でビジネスプラン立案

 

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「シンガポールへ出発する前に、一ヶ月間、週に一回勉強会があります。やることは、チームを5つ作り、そのチームで一つのビジネスプランを考えます。そして、様々な企業の人事の方や社長の方に向けて、自分たちのビジネスプランのプレゼンをして、フィードバックをもらい、また次の勉強会までに直してくることを繰り返していました。
 

一週間の間で、ビジネスプランをつめないといけないので、毎晩2時とか3時までチームのメンバーとスカイプをしていました。」

 

いざ現地へ!さっそく壁にぶちあたる

 

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ー考えたビジネスは現地で通用しましたか?
 

「私たちが予想していたことの真逆のことが現地では起こっていました。私たちのビジネスプランは、「日本のお弁当を宅配するサービス」。日本食を広めようというテーマと、食堂を作らずに少しでもお昼の時間を有効に使ってもらおうと思い、「宅配」という部分を強く押していこうと決めていたんです。私たちの前提としては、「現地の人もお昼に外に出るの面倒くさいな」と思っていたんですね。

 

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しかし、現地調査をして現地の人のニーズを聞きだした時、みんな口を揃えて「外に出たい!中では食べたくない」と言ったんです。

 

どうしよう。一からサービスを考え直さないといけないことになりました。そのときは正直しんどかったです。」

 

立て直そうとするもまた壁が…

 

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「そこからは、見せ方をかえる、テーマを目的をかえればなんとかいけるんじゃないかと、宅配の部分を強めないで、『正式な日本食を広める』ところに焦点を当て直しました。
 

シンガポールには、日本食はあるんですけど、日本で食べている本当の日本食ではなく全然違うものだったんです。そのため、本物の日本食を知ってもらえるようにすることにしました。
 

ほぼ毎日、シンガポールにいる日本の企業の方にプレゼンをして、フィードバックをもらい、修正後、次の日またプレゼンの流れで。

 

フィードバックは起業家の方がするので厳しい評価でした。経営者目線で人件費をどうするだとか、宅配する人にどれだけ払うのかとか、経営的な部分はすごくつめられました。

 

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基本的に睡眠は、毎日30分ぐらいで2、3時間寝たら寝すぎるぐらい。(笑) チームによるんですけど、ちゃんと寝ているチームもあったり、プランがまとまらなくて切羽詰っているチームもありました。

 

私たちはどっちかっていったら、切羽詰っている方だったので、1時間ごとに交代して寝ていました。結構きつかったですね。最終的に30分眠れただけで幸せでした。(笑)」

 

時には本音でぶつかり合うことも

 

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「メンバーとはたった6日間でしたが、自分の気持ちを本音で言い合っていました。そこまで深刻なケンカにはならなかったですが、たくさん泣きました。言いたいことが上手く言えなくて、けど言いたくてそういう気持ちが溜まっていました。

 

プランのことだけじゃなくて、人間性のことも本音でぶつかり合って。『お前のそこが気に食わない』とか、『そういうとこほんと嫌やからやめてや』って。今思うと6日間とても濃かったですが、あの時本音で言い合えて良かったと思います。今では連絡を取り合うぐらい仲良しです。
 

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ずっとビジネスのことを考えていると精神的にも身体的にも疲れてしまうので、息抜きのために夜はバーに行ったり、島に行ってアクティビティをしてリフレッシュしていました。」
 

明確な目的がなかったことへの後悔

 

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ーインターンに行って成長したと思うことは何ですか?
 

「成長していなかったと思います。今まで何も経験していなくて、参加したときは、ただ漠然と変わりたいと思っていただけで明確な目的がなかったんですよ。だから、帰国してもなにが得られたか、どこが成長したか、正直なにも言語化できなかったんです。
 

もっと明確な目的を持っていけば、もうちょっと違ったのかなって思います。帰ってきてから、なにも伝えられない自分がすごいショックで、せっかくこの貴重な体験を無駄にしてしまうんじゃないかとずっと悩んでました。
 

その時に、何も成長できてないんだろうなって、得られたものが分かってないんだろうなって思いました。そこに気がついて、これから成長していかなくちゃいけないなっていうスイッチが入りました。」
 

学歴は関係ない、大事なのは人間性

 

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ー参加してよかったと思うことはありますか?
 

「今までの自分の常識とか限界みたいなものがガラッと変わりました。私は出身も田舎だし、大学も田舎だし、初めて大阪に行って出会いがたくさんありました。インターンに参加しなかったら出会わなかっただろうたくさんの人に出会えたので、本当に参加してよかったなと想います。

 

また、逆に有名な大学ではない人のほうが、断然周りより仕事ができたりとか。プレゼンがとても上手かったり。そこで、学歴じゃないとダイレクトに感じました。仕事ができるのと学歴は関係ない。学歴低い人はチャラチャラしていると思いきやめっちゃ真面目だったり、高学歴の人でも頭固くなくて優しかったり、自分の中での人の見方が変わりました。」
 

参加する前にやっておけばよかったこと

 

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「私が一番苦労したところは、日本の相場ですら分からない中、シンガポールで私たちの商品の値段を決めることです。私は感情タイプでアイディアを出すばっかりだったので、いざそこをつめられたときに何も知らなくて焦りました。
 

その時に、経営の知識は知っておいたほうがいいとすごく思いました。現地に行って一から経営を学ぶのはすごい無駄なので。日本でもできることですし。だから現地にいったら現地でしかできないことをやるべきだったのに、そこに時間を使ってしまったのは、結構もったいなかったです。」

 

国内志向の人に勧めたい!

 

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「日本の当たり前が当たり前じゃないことに、気づけるのはかなりでかいです。がっつり現地の人とも関わらなきゃいけないし、旅行客でない立場の海外の見え方っていうのはすごく感じられると思います。観光地をめぐるだけとか、一人旅とかしても結局自分だけの考えになってしまう。
 

しかしインターンの場合、現地のものを見るし、現地のもので生活するし、かついろんな人の視点も入るから、海外で働きたい人にとってはいいと思います。
 

でも逆に、私は、国内思考の人に進めたいです。一回は、見ておくべきだとすごい思って。狭い話をしたら北陸の学生の多くは、北陸から出ようとしないんですよ。基本的に外の会社を見ようとしない。見て戻るなら私は全然大賛成なんですけど、見ずに残るのはもったいないなと思います。
 

国内で絶対働くんだって考えている学生でも、海外を視野に入れなくていいかっていったらそうじゃない。海外も見て、日本がいいって思って戻ってくるのと、見ないで日本のまま暮らすのは結構違うのかなって思います。」
 

ー参加するかどうか迷っている学生にメッセージをお願いします!
 

「行くしかない!目の前のチャンスをスルーする意味が分からないよっていう感じです。考えるな、感じろ!って思います。」

 

渡邊さん、ありがとうございました!

 

まとめ

渡邊さんの海外インターン経験から「海外インターンで得られること」は以下の三つです。

 

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①多くの優秀な学生との出会いがある

海外インターンに参加する学生の多くは、積極的に行動できたり、意識が高く一緒にいても学ぶことが多いです。海外志向が強い人も参加するため、海外で働くことに興味がある人はお互いに情報共有もできます。
 

そんな刺激をもらえる学生たちと出会えるのは、海外インターンならでは。

 

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②コミュニケーション能力が鍛えられる

海外でのインターンなので、ビジネスのターゲットはもちろん外国人になります。日本人とはワケが違い、現地調査で現地の人に自ら話しかけて、相手が求めているものを聞き出すことは容易ではありません。そのため、コミュニケーション能力や度胸が試されます。コミュニケーション能力に自信がある人ももちろん、自信がない人もこの能力を鍛えるのに絶好の機会になるでしょう。
 

ただ、「英語が話せないと参加できない」と思う学生も多いはず。しかし、実際に必要なのは、語学力よりも行動力や度胸。語学力がないことが自分の弱みなら、「英語が話せないなりにできることはないか」考えることが大切です。渡邊さんも英語を話すことはあまり得意ではなかったといいます。しかし、そのことで悩むことはせず、英語ができる学生に考えてもらった質問文をフリップに書いて、一人でガンガン現地の人に声をかけていたそうです。本当に求められる人材と言うのは、このような人のことではないでしょうか。

 

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③自分の「当たり前」の概念を一新できる

「別に将来海外で働くことは考えてないし行く必要ない」そういう考えの方にも海外インターンをお勧めします。あなたが想像する以上に、5年後、10年後の未来はグローバル化が進んでいきます。何事も、国内基準だけで考えず、世界基準で考えることが増えていきます。日本の常識しか知らず自分の当たり前だけで考え、行動していることが、逆にあなたの首をしめることになるかもしれません。学生のうちから海外でビジネス経験をしてみることは、かなり良い刺激になると思います。

 

渡邊さんも、日本で当たり前だと思っていたことが、海外では全く違う反応で、結果的にプランを練り直すことになりました。日本の当たり前は、決して世界の当たり前ではないのです。海外インターンに参加したことで、自分自身の基準や当たり前が一新され、「将来自分が何をしていきたいのか」はもちろん、「自分がやりたいことはどこでなら最大限追求できるのか」を考え直すきっかけになります。

 

海外インターンに行くか迷っているあなた!興味本位で行くのもよし!自分の能力を試すのもよし!「百閒は一見にしかず」です。ぜひ挑戦してみては?