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「逃げたければ逃げればいい」全国大会出場への道のりで学んだ本気の境地

By MAVERICK

2016.04.07  

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本気は至るところに落ちている。大学4年生のゆうだいです。

辛い練習、流れる汗、友の笑顔、青春の全てが凝縮されていると言っても過言ではない部活動。

部活動に本気で取り組んだからといって人生のすべては幸せにならない。しかし部活動での経験は間違いなくあなたの人生をより豊かなものにするだろう。

今回は私自身の経験から、部活動と向き合う中で「やらされているか、自分が主体的にやっているか」ただこれだけの考え方の違いがどれほど大きな違いをもたらすのかについて紹介していく。

日本一の練習量を誇る中学校での挫折

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中学校に入学した私は全国大会に出場することを目標に水泳部に入部した。

そこは全国大会出場の常連校。日本一の練習量を誇ることで有名だった。

365日毎日行われる厳しい練習。肉体強化のため吐くほど食べる合宿。まだまだ温まっていない外プールでの練習。

私生活も軍隊のように規律従って行動するなど、3年間にわたって肉体面でも精神面でも自分を追い込み、圧倒的な練習量をこなした。

そんな私の中学校での部活ライフ、結果から言えば同期のメンバーの中で一人だけ全国大会への出場権を獲得することができなかった。

同期が全国大会の舞台で活躍し全国大会総合2位という輝かしい成績を残す中、私だけがその様子を応援席から見守った。あのときの無力感は今でも忘れていない。

「同じように死ぬほどキツい練習をこなしたのになぜ…。」

あまりにも不平等に感じられたこの経験は、私の人生で初めて経験する大きな挫折であった。

その後、”なぜ自分は全国大会に出場できなかったのか”の答えを見つけたのは高校に入学した後だった。

同じ高校に進学した中学時代の部活仲間が「もう一度やらないか」と誘ってくれた。持つべきものは友である。

もし彼の誘いが無かったら、私はまた水泳をしようとは思わなかったし、自分が挫折した経験と向き合う機会はなかっただろう。

本気で取り組む境地とは

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高校の水泳部も中学校同様に全国大会の常連校であった。練習の厳しさは相変わらずだった。

しかし中学時代と違ったことを一つ挙げるならば、中学校の部活では“泣き言など絶対に許されない”という文化があったのに対し、高校では”言い訳をしたいならすればよい”という逃げ道が用意されていたことであった。

それをどうとるかは本人次第である。「逃げ道があるなら言い訳をして楽ができる」と考える人もいれば、選択の自由が与えられたことを、「自分の行動に自分で責任を持たなければならない」と考える人もいる。

自分の目の前にある二つの選択肢から、私は後者を選んだ。

そのとき私は、初めて主体的に練習に参加している自分を意識した。これまでとはまるで景色が違って見えた。

練習をしている仲間の表情は不思議とイキイキしてみえた。誰が燃えていて誰が燃えていないかが識別できるようになった。心の底から笑えるようになり毎日が輝きだした。

高校での気づきとその結果。

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高校に入学し、逃げ道が与えられたことで「与えられたものをこなせばいい」と思っていた無責任な自分がいたことに気がついた。

これまでの自分は、自分の努力ではなく、練習環境に自分の目標を預けてしまっていたのだ。

結果的に、私は高校2年生の時にリレーで全国大会への出場を果たした。

3年生の時には悲願であった個人での全国大会への出場権も獲得した。

全国大会に向けては「これまで水泳を通してお世話になった人々に、レースで感謝を表現する」という新たな目標に向けて練習に励んだ。

その結果、私は全国大会という大舞台で自己ベストを更新するという結果を残すことができた。

多くの人から「感動した、ありがとう」という言葉を頂き、私は最高の形で競泳人生の幕を閉じた。

競泳人生で一番嬉しかった瞬間は、間違いなく全国大会の舞台に個人の足で立ったときだ。

割れんばかりの声援、どこまでも高い天井、まばゆい照明。

ここに立つまでの過程は自分を大きく成長させてくれた。

そしてそこに立てた理由は、自らの責任で道を切り開くために、主体性を持つことを決断した自分がいたからだった。

自分の弱さから逃げない

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残念ながらキツい練習もただただやるだけではなんの意味もない。

仮に記録が伸びたとしてもそれは本質的な成長ではないし、過去を振り返った時に感じる幸せも大してない。ただ思い出すのは、辛かった練習の日々である。

しかし、主体的に取り組んだ練習には大きな成長がある。仲間との思い出や交わした会話が鮮やかに胸に残り続ける。そしてそれらは思い返すたびに自分をすこし幸せにしてくれるかけがえのない財産になる。

違いはただ、「どう向き合うか」だけである。

これは部活動だけでなく生活の全てに言えることではないだろうか。

人間は弱い生き物なので逃げ道が用意されているとつい言い訳をして逃げたくなる。

しかし一度逃げるクセがついてしまうと一生挑戦する楽しさを味わうことを忘れて過ごすことになる。

「主体的に向き合うこと」それだけであなたの人生は今よりずっと前向きになっていくはずだ。