【チャレンジャー偉人伝vol,1本田宗一郎】HONDAを作った男の“本気”がスゴイ!

By MAVERICK

2015.10.02  

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本気は至るところに落ちている。マジマガです。

突然だが現代に生きている私たちの本気は、まだまだぬるいことが多い。

戦後間もない頃自ら起業をして、今の日本の礎になるような会社を設立した偉人たちと比べてみると良く分かる。

これから日本がどういう道に進むのかわからない状態にあった中何度でも挑戦を繰り返しているのだが、それが今ではありえないと思われるような逆境下だったり、そこから這い上がれるのか!?と耳を疑うような失敗のあとだったりする。

そこで、どれだけ彼らが本気だったかのか、その想いが現れたエピソードをご紹介したい。
今回は本田宗一郎氏にフォーカスをしていきたいと思う。

本田宗一郎

1906年生 本田技研工業創始者

Honda

ホンダがF1に参戦したのは1961年の出来事。ここから20年余りに渡る試行錯誤が大成したのが1988年シーズン。モンスターマシン「マクラーレン・ホンダ MP4/4」が、なんと16戦中15勝という恐るべき結果を叩きだした。

この大成功の陰にも、今では信じられないような幾多の逆境がある。

もともとホンダは自社チームを持ち、F1に参加していた。そこにはレース活動を「走る実験室」と称し、技術向上を目指すという目的があった。しかし1969年シーズンに、小型乗用車の開発に多くのエネルギーが必要になったため 一度F1の舞台から手を引いたのである。

エネルギー不足で開発ストップなんて、今ではあまり聞いたことが無い。

F1への復活、そして規制

それでも諦めないホンダがF1に復活したのは1983年。しかし、自社チームとして車体開発体制・チームは持たず、エンジン提供をするという立場だった。

ただ、実はこのホンダが提供していたエンジンがモンスター級だった。現在F1界は、2017年以降に1,000馬力のエンジンを使用することで合意に近づいているが、このエンジンは今より30年以上前の当時で1400馬力を超えていたのだ!

他を圧倒する驚異的なパワーと技術で注目をされたこのターボエンジンだが、しかしここから「ホンダ潰し」とも取れる規制が入る。

F1なのにも関わらず、一歩間違うと危険であるという判断から国際自動車連盟(FIA)は1987年に規制を発表。
この結果1987年レースは現状のターボエンジンでは出場不可、さらに1989年からターボエンジンは使用不可になってしまった。

この頃、日本はバブル景気。日本産業の海外進出は進み、1970年代末にはアメリカで販売されるすべての自動車の中でのシェアが21.2%まで増加した。
アメリカの自動車産業は壊滅的なダメージをうけ、ジャパンバッシングと呼ばれる反日感情まで生まれたほどの勢いだ。
今ではこの理不尽さに愕然としてしまうが、ホンダは世界からよってたかって潰されたに等しい。

ところが、これでも偉人は諦めない

当時のマクラーレン・ホンダチームの監督は、本田宗一郎氏に相談を持ちかけた。すると彼は、

“ホンダだけがターボ禁止なのか?違うのか、馬鹿な奴等だ。ホンダだけに規制をするのなら賢いが、すべて同じ条件でならホンダが一番速く、一番いいエンジンを作るのにな。で、なんだ話ってのは?”

この言葉!

これに対して監督は「いや、なんでもありません」と答えるしかなかったという。

冒頭でお伝えした16戦中15勝という成功はこの出来事の後のことだ。
陰にはいくつもの実験の失敗があったことだろう。しかし、失敗してくよくよしている暇もないほど、失敗・改善を繰り返して新技術を完成させているのだ。

エネルギー不足で一度は道が断たれても、世界から潰されても、成功するまで諦めないというチャレンジ精神。そして、必ず成功するという自信。

この本気、やはりハンパ無い。

失敗なき成功者、そんな者はこの世にいない

「もう、人生の終わりだ・・・」それでも、まだ死んでない。なら、それが、チャンスだ

今、あなたの目の前にある壁は何だろうか?恐らくどれだけ我々が悩んでいようとも、その壁はホンダが乗り越えてきた壁に比べたら何とも低い壁であることは間違いない。彼らに比べたらずっと恵まれた環境にあるにも関わらず、低い壁をいかにも高いように勝手に捉え、諦めてしまってはいないだろうか。

「失敗から学び、成功につなげる」というのはよく言われること。
だが、日本の教育は失敗することを悪とし、推奨する文化は薄いといわれる。

事実、失敗しても諦めずに毎日着々と再挑戦を繰り返せている人は少ない。若年層の自殺者の数がG7で日本がトップという事態も、新入社員の1年目の離職率が3割を超えると言われるのも、こうした文化の影響もあるのかもしれない。ひとたびこれまでの人生で最も高いと思われる壁にぶち当たった途端、挫折し、諦めてしまうのだ。

挑戦なきところに失敗はない。

そして本来、失敗なきところに成長もない。

「本気で生きることは、諦めないことだ。

今あなたの目の前にある壁も、もし乗り越えるまで諦めなければ・・・それはきっと成長のチャンスに変わっているはずだ!